FOHネクロマンサー お気持ち表明

お久しぶり、よっぷるです。

Shadowverseの新環境が来て、ネクロが一瞬だけTier1入りするレベルの強さを見せつけてたので自分の中での整理も兼ねて動かした感想を書いていきたいと思います。

 

 

FOHネクロマンサー

今期ネクロマンサーは新規レジェンド2種の追加により、『葬送』を軸としたデッキタイプが初日に猛威を振るった。(当社比)

このデッキタイプには2種類あり、それぞれ別のキーカードが採用されている

冥界神・ハデス(冥府への道)

デッドメタルスター

このキーカードにアクセスできるようにそれぞれ採用されるカードが異なっており、動かし方も違っていると考えられるが、『葬送』というテーマは変わらないため次のような共通点が存在する。

・中盤に4/4などの中型スタッツのフォロワーを複数展開することが出来る。

・新要素『連携』のカウントを『葬送』を用いて進めることが出来る。

・回復要素が少なく、序盤の動きが心許ないため、アグロなどに弱い。(デメリット)

・『葬送』により手札を失うため、ハンドが細い。(デメリット)

『葬送』は効果を発動するためには場に空きが必要となるため、特にアグロなどのデッキに対して自分から盤面を空けにフォロワーに当たらなきゃいけない場面もあり、押し切られやすいといったデメリットもあるが、中盤5Tや6Tで強い盤面形成が可能で綺麗に処理出来るデッキは限られてくる。

冥府ネクロ

デッキリスト

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環境初日に流行したアーキタイプ。冥府への道への早いアクセスが可能で盤面を無視した固定ダメージを与えられるのが特徴。冥府までの中盤は中型スタッツの大量展開で補えるのでロングゲームの出来るデッキには強く立ち回れる。

筆者は2枚目をMP5000~から使い続けている。元からかなり乖離しているとは思うが、冥府が軸なので後述の葬送ネクロではない。

 

  • 征伐の死帝

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新規レジェンド1

『葬送』回数が5,7,9回目の時デッキから手札に加わり、場にリッチ(4/4バニラ)を出す。

序盤にある程度の葬送カウントを進めることで中盤に中型スタッツを大量展開できるようになる。一度場に出るため、連携カウントも進む。

 

  • 《恋人》・ミルティオ

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新規レジェンド2

5コスト最大3面展開、葬送カウント+2、連携カウント3~5、ラスワ2ドロー(デッキ-2)というコスト倒しの鬼。手札の2枚を使用して最大2体のフォロワーを『リアニメイト』するため、すべて破壊された場合、墓地カウントは+5される。出てくるコストは0~6のランダム2つの合計が6となるように出てくるが、『リアニメイト』の仕様上コスト以下最大が復活するため、必ずしもすべてのコスト帯を揃えておく必要はなく、このカードの効果で葬送したカードもリアニメイト対象となるため、何も出てこないことはまずない。

エンハンス9では相手の体力を減らしながらバハムートのようなことが可能。

 

  • 幽暗の墓守

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結晶2で置くことで6コスト支払わずに場に出すことが出来る。『葬送』のたびにカウントを進めることが出来るので4や5で出すことも容易である。また、進化時に『葬送』をすることでリーダー3回復と攻撃力最大の相手フォロワーを破壊できるため、踏み倒して置くかどうかで盤面形成に大きな差が生まれる。5でミルティオを出す場合、必ずしも2で置く必要はなく、3や4結晶+葬送カード(百鬼夜行ハングリースラッシュ)でいい。このデッキの中での貴重な回復カードの一つ。

 

これらの新規カードを使うことで中盤の弱さを補強し、安全に冥府への道にアクセスする。

 

マリガン

墓地を増やせるカードとデッキを掘れるカードを優先する。

単キ:百鬼夜行モーターグレイブティガー(1枚)、幽暗の墓守(ミラー後手,アグロ先手)

    王墓の骸(先行のみ)、《恋人》・ミルティオ(ミラーは先行のみ)、

            大妖狐・ギンセツ(エルフ・ロイヤル対面) 

セット:墓守+2コストフォロワーorミルティオ夜行グレモリー以外の1フォロワー

基本的には1コスト,墓地+2,デッキ-2の百鬼夜行と3コスト,墓地+4,デッキ-2,の王墓の骸が最強なのでこれより優先されるものはない。夜行はデッキ内の種の数次第でセットのみになったりすると思う。後手はを置いている暇はないので返す。

ミラーは当初、相手より先に幽暗の墓守が孵るとあまり強く出れないので相手より後に置くことが多かったが、葬送ネクロが主流になりつつあるのであまり意味がなくなった気もする。相手がティガー進化や王墓の骸ミルティオが出なそうな盤面を作れたなら、ギルトなどで墓地カウントを進めつつ遅延できるの有効。

 

征伐の死帝、弱くないか?

ここからが本題。冥府ネクロでの征伐の死帝が勝敗にあまり関わっていない気がしたので理由も含め書いていく。

アーキタイプを見てもらうとわかるが、このデッキには2コスト帯カードが11枚しかなく、うち5枚は終盤に起用したいため序盤に吐き切ることができない。『葬送』の関係上手札に複数枚のカードを温存という動きが難しく、死帝とトレードといった形になることが多い。

 

征伐の死帝は『直接召喚』を行うことで盤面を一時的に強くできるが、ハンドにあっても何もできず、百鬼夜行の餌としても使えないため腐ることが多い。これは素で引いてしまった場合も同様である。

 

また、ミルティオ墓守(進化)の動きには5面必要となるが、ミルティオの葬送+2で死帝が直接召喚された場合、墓守の進化が弱くなったり、結晶から孵った墓守が消滅する(場に出る順番はリッチ墓守)といったデメリットも見受けられる。

 

加えて、現在体力4のフォロワーを取る手段は多数あり、ウィッチのエクステンドマジック境界の魔導師、ドラゴンの水呼びの龍使い等々多大なリソースを吐いたにも関わらずおまけ程度に処理されることが多い。

 

連携ロイヤルなどのアグロデッキの場合、低コストアタッカーが多く盤面を空けるためには2回以上フォロワーにぶつけなければならないといった一面もある。

 

つまり、征伐の死帝は強さにかなりの偏りがあり、デッキ相性次第では邪魔でしかない、といったことが伺える。

 

征伐の死帝、弱くないか…?

 

 

ミルティオの『リアニメイト』先を絞る目的で高コストのカードをあえて葬送することもあるため、死帝にはハンドでの役割があるともいえるが、それならばアグロに強くなり、百鬼夜行の種にも出来る大妖狐・ギンセツの方が優秀だろう。

また征伐の死帝を抜くのであれば葬送カウントに意味がなくなるので先行でしか強くないスピリットキュレーターを使うより、後攻進化墓地+5のバトルキョンシーガールを使う方が、ミルティオとの噛み合いも良くなる。(ただし、3コスト最強は墓地+4デッキ-2の王墓の骸なため、あくまで後攻でのワンチャンスやを引けない場合のサブプラン)

冥府は手札打点が冥府しか存在しないことからある程度の盤面無視をしても負けないといった弱い部分があったため、酒呑童子なども有効に働くことが多い(ソウルテイカー・ララと違い百鬼夜行の対象といった部分も評価できる)。

その他改善案としては、葬送対象にならないため腐りやすいハングリースラッシュやあまり出番のないミヤコ不可侵の死霊・ヘリオにする方が強くなる気もするが、まだ試してない。

葬送ネクロ

デッキリスト

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呼び方があまり確立されてなさそうで、冥府と区別して”葬送ネクロ”とか言われている。自分とは相性が合わず、少ししか触れてないが触った感想を書いていく。

基本的には冥府と同じ動きをするが、こちらはデッドメタルスターフェイタルオーダーで踏み倒したりカーニバルネクロマンサーで出すことで、疾走打点とデッドメタルスター征伐の死帝リッチといった変わり身による盤面の維持が特徴。このカードの他に冥守の継承者・カムラなどを使うものもある。

冥府と違って速攻力があり、ミルティオの盤面を返せないとそのまま殴り負けたりするため安易に盤面の放置が出来ない。

現在はロイヤルのナーフによりアグロデッキの減少に伴い、魔道具専門店のウィッチが増えたため、速攻力のあるこのデッキの方が冥府より多い印象がある(勝てるのかは知らないけど)。

 

しかし、先に述べたようにこのデッキは手札リソースが枯渇しやすく、回復ソースも少ないのでアグロのプランを取られると押し負けることが多々あるため、専門店に対抗した速攻力のあるデッキの増加が向かい風となるケースも考えられる。

加えて王墓の骸などの余裕があまりないため手札の確保が厳しく、ミルティオを引けないと葬送でどんどんハンドが失われていくので動きが細いうえ、勝敗を分けるのはフェイタルオーダーの枚数なので安定感に欠けるように感じた。

もちろん王墓の骸が入ったり細部(枚数)が異なるなどはあると思うが、冥府葬送問わずネクロマンサーはミラーの先ミルティオを綺麗に捌けないため、先行環境の中でも特に厳しい感じはした。

 

ただ、先5ミルティオをすればミラーはほぼ勝てるし、デッキの特徴上短期決着を狙うためスムーズにゲームを進めることが出来る。

 

結論

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MP1万までほぼ冥府ネクロを使い続けましたが、ここまで累積貯まったのは初めてなのでめちゃめちゃ勝率悪そう。

プレミも結構あったけど6~8連勝したあと数連敗をすることが多かったのは僕の集中力の問題なのか否か…

ここまでたらたらと色々書いてみたけど、冥府ネクロの死帝は弱いけどないと中盤の繋ぎが弱くなってるということに気付いたので、やはりこの『葬送』というテーマのデッキには死帝が必要なんだと感じました(自分で中盤の繋ぎを補強とか言っておいて補強する要素抜いてるのに書いてて気が付いた)。

葬送ネクロは後攻取った時の動きの弱さがやはり性に合わないので今後も使うことはないと思う。

 

ネクロは個人的には一番好きなリーダーですが、ナーフ後環境の向かい風が酷くて初日デッキというところで落ち着きそうなので、アディショナルに期待しようと思います。

 

ここまで読んでくれてありがとうございました。

 

P.S. 使用率とか勝率とか関係なく魔道具専門店をナーフしてくれ、境界の魔導士ナーフみたいな間接的なのじゃなくて直接ナーフで頼む。

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